2018年2月5日
米株高を支えた「適温相場」の継続に黄信号
1月米雇用統計を受けた米金利の急上昇により、NYダウは前日比665ドル下落。下落幅は9年2ヵ月ぶ りの大きさ。
インフレ懸念等を背景に、米10年国債金利は短期的に3%近辺まで上昇する可能性も。しかしその後落 ち着きを取り戻し、米国株式は好調な企業業績等を背景に再び上昇基調に転じるものと考える。
図表2:米株式益利回りと米10年国債金利
2月2日のNYダウは前日比665.75ドル、同2.5%下落し、1月10日以来の水準となる25,520.96ドルで引 けました。下落幅はリーマン・ショック直後の2008年12月1日以来9年2カ月ぶり、下落率は英国がEU (欧州連合)離脱を決める投票があった2016年6月24日以来約1年7か月ぶりの大きさとなりました。下 落の主な要因は、インフレ懸念の高まりによる米金利の急上昇です。2日に発表された1月米雇用統計で民 間部門の平均時給(前年同月比)が2009年6月以来約8年半ぶりの高水準となる2.9%に上昇し、FRB(米 連邦準備制度理事会)が利上げを加速させるとの見方が強まり、米10年国債金利は一時2.85%と2014年 1月以来約4年ぶりの水準に達しました。FRBが2017年11月より米国債等の保有資産の縮小を進める中、 大型減税に伴う財政赤字補てんのために国債の増発が行われ、需給が悪化するとの懸念も金利上昇の要因 となっているようです。NYダウはトランプ政権の税制改革期待から昨年11月以降上げ足を速め、2ヵ月 余りで3,000ドル近く上昇しており、2日の急落はその反動もあったものと思われます。
これまでの株価上昇を支えてきた主な要因は、物価が安定する中でFRBがゆっくりと利上げを進め、低金 利下での景気・企業業績拡大が続くとの見方、いわゆる「適温相場」の継続期待があったものと思われま す。米金利の上昇は企業の資金調達コストの上昇につながるとともに、投資家が株式に対して求める益利 回り(1株当り利益/株価、%)と長期金利の差を縮小させ、株式の割安感を後退させることになります (注:「株式益利回り−10年国債金利」(金利差)が大きいほど、一般的に株式は割安とされます)。 米国株式は当面金利動向に左右される展開となりそうです。米10年国債金利が2014年1月につけた3%を
超えて上昇する場合には調整色を強めることも想定されます。しかし、金利が更に上昇すれば運用難に苦 しむ日本の投資家等が米国債買いを積極化させる可能性があります。FRBによる利上げの効果やガソリ ン価格の高騰、金利上昇による資金調達コストの上昇等が景気拡大の勢いを鈍化させることも考えられま す。米金利はインフレ懸念の後退等を受けて徐々に落ち着きを取り戻し、大幅な法人減税等を背景とする 好調な企業業績に支えられ、米国株式は再び上昇基調に転じるものと考えます。
図表1:NYダウと米10年国債金利
1/2 出所)図表1∼2はブルームバーグのデータをもとにニッセイアセットマネジメントが作成
臨時レポート
金利上昇を嫌気しNYダウ665ドル安
投資情報室
(審査確認番号H29-TB435)
1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 12,500 15,000 17,500 20,000 22,500 25,000 27,500
14/1 15/1 16/1 17/1 18/1 NYダウ(左軸) 米10年国債金利(右軸)
(年/月) データ期間:2014年1月2日∼2018年2月2日(日次) (ドル) (%)
0 1 2 3 4 5 6 7
16/1 16/7 17/1 17/7 18/1 差(①−②) 米株式益利回り① 米10年国債金利②
(年/月) データ期間:2016年1月4日∼2018年2月2日(日次) (%)
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商品内容説明資料補完書面
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201108
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等 以 裏付け資産 ※ いい 価格や評価額 連動 基準価格 変動
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限3.78% 税込
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限3.00% 税込 信 産留保額
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